
院長のおすすめ情報
院長からおすすめの商品や話題、
妊産婦さんに伝えたいアドバイスを掲載します。
皆様のお役に立てて頂けましたら幸いです。
おすすめグッズ
おすすめ商品およびおすすめ情報
1. ポポティー (POPO)
タンポポの根から作ったインスタント茶、うすいコーヒー風味のカフェインレス飲料です。
胃に優しく、血糖上昇抑制、利尿作用や冷え性の改善、授乳分泌刺激に効果があります。
妊娠中から産後まで通して飲まれる方が多いです。
骨盤の歪みを矯正し妊娠中、産後の腰痛・恥骨痛などに有効です。
3. EPA/DHA ビタミンDサプリメント・ プレバイオティクス・プロビオティクス
オメガ3脂肪酸はうつ病の予防や後期早産のリスク低下に役立つかもしれません。
妊娠前から体質を変えることが大切です。
プレバイオティクス(オリゴ糖 食物繊維・ラクトフェリン)プロバイオティクス(ビオスリー・ミヤBMなど)
は妊娠前妊娠早期から取り入れることで早産のリスクを減らす可能性があります。
ビタミンDが潜在的に不足している妊婦さんは大変多い様です。早産や不妊との関連も?
4. エクオ−ル・トコエル
エクエルは更年期を迎えるかたのため自然な大豆由来のサプリメントです。
ホルモン剤に不安のある方へ、プラセンタ治療や漢方と併用がお勧めです。
ホルモン補充治療終了後のフォロ−にもおススメです。
トコエルはエクオールの姉妹品です。月経前の不快症状改善に役立つサプリです。
5.エレビット
エレビットは葉酸を充分含んだマルチビタミンミネラル製剤です。
妊娠を迎える前からの服用をおススメします。
タバコを吸われる方は必ず禁煙後、葉酸補充を妊娠前にされてください。
てんかんの薬を内服されている場合も妊娠前から葉酸補充をされてください。
6.babyプラス
babyプラスは妊婦産後の方を対象とした日本産婦人科学会推薦のスマホ用アプリです。
妊娠中の体の変化や胎児の様子など週数ごとにわかります。
7.ルナルナ
ルナルナは女性のためのスマホ用アプリです。基礎体温表示 ホルモン剤内服管理にも2019年9月下旬から対応になりました。 挙児希望・月経不順・低用量ピル内服中のかたにお勧めです。
データー番号の発行を来院前にしていただくと外来での情報共有ができます。
先天性風疹症候群は予防可能です!妊婦さんの場合、家庭内での感染が多いです。
昭和37-53年生まれの男性は風疹の抗体が十分ないかたがおおく積極的に検査をしてください。
クーポン券がきたかたは無料で検査ができます。4年に1回くらいで流行拡大がおきます。
9.Angchair(アンチェアー)angel chairの略だそうです 一押しです。
服をきたまま椅子にすわるだけで骨盤底筋の訓練ができます。1回20-30分
産後3ケ月くらいから閉経後のはば広い年齢層におすすめです。
10.梅毒・クラミジア・淋病 性感染症が20-30代女性20-50代男性で増加中です。心配なかたは検査を積極的に受けましょう。梅毒は男女とも第2期手のひらや足のうらの発疹で診断される方が多いようです。感染初期ですと検査でひっかからない場合があります。梅毒合併妊娠の増加に伴う先天梅毒が増加中です 梅毒はコンドームだけでは防げないことがあります。本年度は2万人の罹患推定
11. 出産施設の集約化が予測されます。
全国的に出産数の減少が加速しています。分娩施設の集約化が進むでしょう。自院でお産を扱う施設は次第に減少していくと考えます。セミオープン・オープンシステムが拡大していくと予想します。
院長からのアドバイス
院長よりのアドバイス (妊娠中や妊娠を考えている方へむけて)
1. 禁煙してから妊娠を、副流煙も危険です。(加熱式タバコも同様です)
妊娠初診でお見えの方の1-2割位が喫煙されています。
妊娠を希望される前に禁煙をぜひ行ってください。いろいろなリスクがあります。
家族・仕事場の方が 喫煙される場合は分煙・禁煙に必ずご協力ください。
産後も禁煙を続けてください。間接喫煙でも乳幼児へ様々の影響をおよぼします。
妊娠前から葉酸を含むマルチヴィタミンの摂取をお勧めします。
2. 妊娠の初診は遅れずに。適切な時期に受診を
月経不順のある方の場合、姙娠に気付くのが遅れがちですが、避妊を特に意識していない場合、体調の不良・微熱・吐き気・胸の張りなどが続く場合は、薬局にある妊娠反応試薬で検査してみてください。月経が順調な方の場合、予定月経が1週間以上遅れる場合も妊娠反試薬検査をためしてみてください。
陽性の場合は遅れずに来院されてください。授乳中や日頃、月経不順でも妊娠することも
例として、15歳未満でおなかがおおきくなってみえる方や 50歳近くの妊娠もあります。
異所性妊娠(子宮外妊娠0.5-1%)や多胎妊娠,まれに胞状奇胎の事もあり、来院が遅れると問題は多いです。
3. 将来の妊娠にむけ20代から生活習慣病を意識しましょう。
妊娠前から生活習慣の問題のある方が少なくありません。
食事内容の偏り、定期的な運動の習慣のないかたが目立ちます。
30歳前後から糖尿病・高血圧予備群の妊婦さんが増えていきます。40歳以上は特に。
家族の病歴をよく本人が把握しておくことが大切です。
妊娠糖尿病は妊娠初期からの血糖測定・中期の糖負荷試験をしてはじめて診断されます。
随時血糖測定のみですとどうしても診断漏れがでてきます。
妊娠前から高血糖が続くと先天異常の発生が増加します。妊娠を考える前に高血糖予防が大切です。
高血圧家系で慢性の頭痛持ちやけいれん・意識消失既往のある方は妊娠前に脳ドック受診・血圧計を
自分用に用意されておくのをお勧めします。
近年、妊娠中や産後に脳卒中(脳出血・脳静脈血栓)をおこす事例が増加中です。母体死亡の2-3位を占める。
また妊娠高血圧症候群にかかり産前産後に周産期心筋症をおこすかたも漸増しています。
食後血糖値が高めの方は和食を中心にゆっくり噛んで食べる習慣を。野菜-肉・魚--ご飯類の順に間を充分あけてご飯類を 食前の水溶性食物繊維摂取もお勧めです。30歳までに体質改善を心がけてください。
歯周病は早産の危険性を高めるといわれていますので妊娠前・中に治療おこなってください。夜更かしをさけ睡眠を十分に取ってください。
妊娠中や妊娠前から、子宮下垂ぎみの方が目立ちます。スマホのし過ぎや座りすぎを見直し、20代から骨盤底筋や体幹の筋肉を意識した運動と姿勢をただす習慣をつけてください。
4. 計画的な妊娠をしましょう。妊娠前から心や体の健康管理を行い・健診も受けましょう。
内科または精神科の疾病で通院されている方は主治医と妊娠に関して相談のうえ、計画的な妊娠をするように。自己判断で休薬・減薬をしないように。
風疹や麻疹(はしか)水痘(みずぼうそう)の免疫があるかを知り、充分な抗体(免疫)がない場合はワクチン接種を妊娠を希望する前に受けましょう。妊娠中の方は、産後すぐにでもワクチン接種は可能です。
パートナーも同時に検査を推奨します。 ワクチン既往のないかたがかかると、大流行をおこしえます。
トキソプラズマ・サイトメガロウイルスについて知識をもちましょう。妊娠中の母児感染リスクを減らすことになります。 頻度は少ないですが胎児へ障害をもたらすことがあります。
20代から子宮内膜症や子宮筋腫、子宮頚部細胞診異常などの発生が漸増します。放置して、進行すると不妊や妊娠合併症につながることがあります。20代から定期的に産婦人科で健診を受けましょう。
2023年4月以降に小6から高1の女子を対象に9価HPVワクチンが定期接種で開始されます。
性交を始める前の低年齢 小6-中1での接種を推奨します。15歳未満の国内妊娠は年300件以上
男児が公費対象でないのは残念ですがおおきな進歩で子宮頸癌減少へ1歩進むことでしょう。
妊娠初期段階で糖尿病・高血圧がすでに認められるかたが一定数います。
糖尿病や高血圧家系、肥満、極度のやせ型のかた、高齢のかたは妊娠を考える前にスクリーニングをうけましょう。
産後うつ病はしばらく、うつ傾向が持続したり、再発しやすいです。あわてずに心身の回復と周りの援助可能 担当の先生の意見を参考にして次回妊娠の計画をたてましょう。
30代半ばで妊娠を予定されるかたで乳癌家族歴のあるかたは事前に乳癌検診をうけましょう。妊娠や産後に見つかる乳癌は進行している場合があります。40歳前後のばあいは大腸検査もお勧めします。 当院・他院でも妊娠産後の癌発症事例あり。
避妊・妊娠のプランを建てましょう(経済 健康 持病の有無・体質 年齢 介護 子供の数.子宮の下垂)などを考慮して妊娠出産をふくめた生涯設計をたてましょう。
既往帝王切開のかたは次回妊娠まで最低1年ほどはあけ3-4回位を帝王切開の上限目安としておすすめします。4回以上では胎盤位置異常や癒着胎盤、切迫破裂、子宮破裂などのリスクがあがります。
経腟分娩の多産では自宅での墜落産や子宮下垂、重度の弛緩出血などが起きやすくなります。
5. 当院で里帰り分娩を予定されている方へのご案内
初産の方は32週位までに、経産婦さんの場合は34週位を目途に、健診時期に合わせて当院へ受診されてください。ただし気になる症状がある場合は事前に連絡をください。リスクの高い妊婦さんはお受けできません。
お電話で受診時期の確認をお願いします。紹介状は最後の健診の際にいただいてください。
帰省後もまた何度か居住先と行き来されるかたがいますが、おすすめできません。
再度移動の際に34-36週で破水や早産、胎盤剥離、妊娠高血圧症候群がおきた症例の経験もいくどかあります。
ただし、前回帝王切開の方や早産の既往のある方や、35歳以上の高齢妊娠の方は余裕をもって早めの受診(32週までに)されてください。切迫早産を指摘されたを場合や羊水過多、骨盤位のかたなども同様です。
和食を多く取り入れて、ジュース・お菓子・アイスなどの間食を控えてください。貧血を十分改善しておくことが大切です。妊娠後期に鉄の需要が7倍に増えます。経産婦さんはお産の出血がおおくなりがちです。
分娩までの体重増加を適度(10~15kg内)に なるよう心掛けてください。肥満気味の方は7kg以下へ
6. 和痛分娩
新しい傍頚管ブロック(宇津)と陰部神経ブロック(久保田)・低用量ケタミン.フェンタニール持続点滴静注や合成モルヒネ筋注による和痛などを組み合わせることで陣痛促進などの負担を減少、産痛に伴う母体の負担減、また全開後のいきみ感も保てます。 各々を併用すると痛みの感じ方が1/2-1/3以下になります。
硬膜外麻酔分娩も良い方法ですが手技が困難な方(肥満、体位がとれない、背骨変形)片効き20%・麻酔禁忌 他の麻酔偶発症のリスク,弛緩出血、回旋異常の増加、尿意鈍麻などがあります。どちらも施術可能です。
全開ちかくになると圧迫痛がでてきます。陰部神経ブロックを併用することもあります。
妊娠高血圧症候群の方の分娩にはおすすめです。(休日夜間も実施 加算あり。)
7.さい帯血保管サービスについて
臍帯血(さいたいけつ)とは赤ちゃんと胎盤をつないでるへその緒の中にある赤ちゃんの血液のことで、その中には多くの幹細胞が存在しており、幹細胞補充は臓器の機能の再生への効果が期待されています。
臍帯血を保存しておくことで、赤ちゃんが将来遭遇するかもしれない難治性の疾患の治療に役立つかもしれません。現在臍帯血に加えて臍帯の保存(応用拡大が期待されています。)も希望者には実施されています。
現在、低酸素性脳症や脳性麻痺、水頭症などによる脳の機能損傷への回復症例が報告されており日本でも治験中です。更には自閉症への治験も開始されました。
そんな可能性を秘めたフレッシュな幹細胞(ステムセル)を採取できるのは、出産の時のただ1度きりです。
興味のある方は是非、臍帯血保管の最前を担うステムセル研究所のバナーサイトを一度ご覧ください。