診療のご案内
妊娠出産をはじめ、幅広い年齢層の女性の病気の診断・治療・健康相談に携わっています。
お産に関しては
妊産婦・産後の方でハイリスクの症例や緊急性を要すると考えられる状況の方は適宜、
最寄りの高次病院へ紹介しております。合併症の予防や早期発見につとめています。
妊娠中の検査に関して
妊娠初期の随時血糖検査 24-28週の50g糖負荷テスト 35-37週のB群溶連菌検査
16-30週までの子宮頚管長測定 14-18週でのクラミジア検査 中期も梅毒検査を全例に行います。
子宮頸癌検査 心電図 前期.中期.後期一般採血 BVスコア(細菌性膣症の確認)
胎動10カウント 34週および38週以降の胎児心拍数陣痛図検査(NSTモニター)
妊娠37-38週時の無料新型コロナウイルスPCR検査(唾液)1回のみ 希望者に実施
有症状の新型コロナウイルスPCR検査(かかりつけ患者のみ)時間指定あり保険診療
産科・婦人科ともには外来診療は予約制を導入しております。
注射のみや同じ投薬の継続などで予約制でないものもあります。
時間が合わない場合は事前にご連絡ください。
分娩方法はソフロロジーを主体とした自然分娩を基本にしておりますが、
※和痛処置(無痛・和痛分娩)も種々の方法をとりいれ実施。計画分娩も状況により実施しております。
※和痛処置内容については外来インフォメーションファイル・QRコードファイルで確認後、院長の説明を聴かれてください。
和痛処置は事前に希望されていなくても分娩の状況で実施も可能です。(平成11年より同方針)
婦人科疾患全般の治療・相談・がん検診
開腹手術・腹腔鏡手術などの適応のある方は総合病院へ紹介しています。
閉経後も癌検診を定期的に受けることをお勧めします。
外来で可能な簡単な手術はおこなっています。
母体保護法にもとずく人工妊娠中絶・避妊相談・漢方治療・不妊の相談・治療
体外受精および男性因子の不妊の治療は行っておりません。不妊専門施設へ紹介
高齢妊娠で胎児染色体異常が心配な方には適宜ご相談をおこなっております。(10~14週)
37歳以上で不妊のかたや3年以上不妊歴のあるかたは不妊専門施設にかかることをご提案します。
不妊の相談でお見えになる前に最低3周期分の基礎体温をつけておみえになってください。
スマホのアプリ:ルナルナをお勧めします。ルナルナ専用基礎体温計も扱っております。
更年期障害の治療、ホルモン補充療法
乳癌健診につきましては、乳腺外来のある専門のクリニックでのマンモグラフィーとエコー併用の検査をお勧めしています。
最新のガイドラインにもとづき女性ホルモン補充療法も行います。
一般的な病気の診断・治療
胃腸炎、風邪、花粉症、膀胱炎、頻尿, 尿漏れ、貧血なども診察しています。
生活習慣病のチェック 特定健診 性病検査
妊娠中の専門的な合併症は適宜内科・総合病院へ紹介・連携する場合があります。
新生児の手足の異常・変形は近隣の整形外科へ往診をお願いしています。
受胎前の健康相談 (プレコンセプショナル・ケア)
妊娠を希望する前に各種検査を行い、問題点がないかをチェックします。保険が効かない検査もあります。
ワクチン接種
風疹 はしか 水痘(成人の帯状疱疹予防効果も期待できます。) インフルエンザ 肺炎球菌ワクチン(65歳以上)
妊娠中に風疹の抗体が十分にない方は産後はやめにMR(風疹はしかの混合ワクチン)ワクチンを接種してください。
補助金制度を利用できる場合があります。
HPV(子宮頸癌予防)ワクチン 中1から高1までの期間の女子の接種は公費負担になります。ワクチンは4価のガーダシルを採用HPVワクチン接種後も性交開始後は定期的な子宮頸癌検診の継続がのぞましいです。最近9価ワクチンのシルガード9が承認されましたので、近いうちに接種が可能となります。子宮頸癌異形成に関連する約9割のHPVをカバー可能とされています。
B型肝炎やC型肝炎ウイルスのキャリアと判明しているしているかたは妊娠を考える前に肝臓専門医に受診されてください。
妊娠まえや妊娠中にウイルス治療の対象となる場合があり、結果として母児感染の減少につながります。
3D・4Dエコーを利用した妊婦健診(希望者はSDカードに録画します。)
きれいな画像がとれるようにがんばっていますが、条件をみたしていないと3D4D像はとれません。
インフォメーションファイル参照されてください。
骨粗鬆症の診断・治療
すでに骨粗鬆症で骨折されたことがあるかたは整形外科での治療が必要です。
自由診療
プラセンタ治療、美容レ−ザ−、エクオール
月経調節ピル 月経痛(生理痛)の相談治療 月経量の異常の相談治療
早める場合は月経開始7日目までに、延ばす場合は予定月経の7日前までにお見えください。
妊娠の可能性のある方は控えてください。月経周期に幅があるかたは早めることがお勧めです。
月経痛は我慢しすぎないように、はやめに相談されてください。中高生でも重い月経痛の場合
子宮内膜症が将来判明することが多く、放置せず早めに対策をはかる必要があります。
月経量が毎回多めで貧血気味の女性は少なくありません。学業・仕事・スポーツなどに支障がでることも
あります。早めに相談されてください。
性交後緊急避妊ピル(1回の内服のみ、指導料含め15,000円) 避妊相談・治療
時間外で受診される場合は、対応は18時くらいまで。必ず事前にお電話をください。18歳以下の方でも対応、避妊効果
は100%ではありません。80%前後
一般の避妊についても気軽にご相談されてください。
新生児聴力検査(ABR法、偽陰性の少ない精度の高い検査です。)
院内新生児※5,000円、他院は8,000円(生後1ヶ月まで)
正常の評価がでるまでに生後2週間くらいかかる児もいます。
福岡市に住民票があるかたは2019年4月より補助金がおります。
検査時点で異常なしの場合でも、感染症や外傷・腫瘍などによる後天性の聴力障害は起こりえます。
尿による先天性代謝異常スクリーニング(感度の高い検査です。)
久留米大学小児科と提携で行っています。12,000円
すべての疾患が見つかるわけではないですが、先天性代謝異常の中には成長障害や突然死をきたすものがあります。
スクリーニングによりリスクを最小限にできます。(希望者のみ)
血液による先天性代謝異常タンデムスクリーニング
※ライソゾ−ム病のスクリ-ニング5種類を追加しました。6000円
(6,000人~30万人に1人程度発症する希少慢性特定疾患です。)※希望者のみ実施
スクリーニングは九州では、熊本県と福岡県で特に普及しています。
乳房外来 水曜と土曜 予約制です。専任の助産師が指導します。
乳房トラブルや分泌不全の方の乳房管理をおこないます。
院内症例は1回3,000円、時間外は4,000円、他院症例は1回5,000円
※電話予約が必要です。(出来ない日もあります。)
産後に乳瘤(硬いしこり)が永く続く場合は乳腺外科受診をおすすめします。
断乳の相談 乳腺炎は早めの処置介入が大切です。油物・甘いもの・乳製品の取りすぎに
注意してください。
助産師外来
主に院内の妊婦さんの妊娠中や分娩にかんする悩み、不安・希望などの相談、産後の育児や心身の相談などを行なっています。
※外来予約が必要です。(1日1~2名程度、出来ない日もあります。)
産後健診・ケア事業
退院1週間目と個別にも行います。大牟田市産後ケア事業に参加しています。(大牟田市に住民票のある方が対象です)面接審査後に同意された場合、ケア事業対象者は市より補助金がでて、デイケア・7日間までの入院が可能です。
審査を通さず希望での産後ケア(1日当たり1泊15000円 通院8000円)を産後2ケ月以内の方を対象に開始します。2021年1月より ただし、直接の面会はひかえてください。(ネットやスマホ動画アプリを利用されてください。)
ソフロロジー分娩法(www.sophrology.jp/)を当院では早くから取り入れています。
お産の痛みには恐怖心・不安や体の過緊張から増長されることが非常におおくあります。
ソフロロジーは自律訓練法(自己催眠)・瞑想・ヨガなどの要素を複合的に取り入れた分娩法です
つわりが落ち着きましたら、ソフロロジー専用の音楽を必ずダウンロード購入のうえ、毎日必ず聴き流しイメージトレーニングを行ってください。 1日10-30分程度を毎日お産になるまで続けてください。不安が段々とれていき赤ちゃんに早く会いたいという気持ち(母児一体感)が高まっていきます。不安が強いかたこそ早期にはじめてください。
呼吸法、イメージング、赤ちゃんへの話かけをルーチンにとりくんでください。詳細は外来の専用ファイルをご覧ください。実習がありますのでぜひ参加されてください。 分娩中、少し眠たいような不安のない状態になることが大切です。
効果の良い方ですととても静かで落ち着いて分娩され、疲れも軽く充足感が高い・産後の回復がはやい傾向があります。
お産の場合は直接支払制度を利用できますので、患者さまの窓口での負担は少なくなります。
お産の状況、方法、時間帯などで負担金がかわります。
個人情報保護法に基づいて個人の情報を管理しております。
入院時の必要物品
(お母さんに必要な物)
母子手帳、パジャマ、室内用スリッパ、フェイスタオル、洗面道具、保険証
※母乳パット、産褥ショーツ、授乳ブラジャー(院内でも購入出来ます。)
ウエストニッパーは必要ありません。
化粧や付け爪・コンタクトを控えてください。
(赤ちゃんに必要なもの)
フェイスタオル、ガーゼ、退院時のベビー服
入院期間の目安
経膣分娩の方:
分娩当日を含めて6日間 経産婦さんでは希望により1日短くなる方もいます
帝王切開の方:
予定で行う場合は前日入院で10日間
希望により1~2日短くなる方もいます。
入院のタイミング
初産の方:
5~10分置きに強い痛みを伴う子宮の張りを規則的に自覚する場合
経産の方:
10分おきに痛みを伴う子宮の張りを規則的に自覚する場合
おしるしが多くなり便意がある場合はまたずに来院されてください。
前回お産の進行が早かった場合は、ゆとりを持って来院されてください。
ただし、
① 破水した場合
② 鮮紅色の出血や血塊を伴う
③ 胎動の自覚がない
④ 間隔がない痛み
⑤ 便意が続く
などは至急来院 されてください。
詳細については外来で説明しております。